2017.09.22

【VOL7】
ハイボール専門店の人気バーテンダーに聞く!
“完璧な”ハイボールの作り方・決定版

2009年頃に始まったハイボールブーム。当時、「駆けつけの1杯」といえばビールでしたが、スッキリとして飲みやすいハイボールはビールが苦手な女性からも支持を集めました。また、自分でも簡単に作れることから、家庭での晩酌に飲む人が急増。さらに人気が高まっていったのです。

現在ではブームが落ち着き、定番のお酒となったハイボール。完璧な1杯を作るレシピの決定版を、「ハイボールバー 新橋1923」のチーフバーテンダー馬場尚史さんに、聞きました。

ご家庭でおいしいハイボールを作る3つのコツ

馬場さんによると、ご家庭でおいしいハイボールを作るには、3つのコツがあるそうです。

ポイント1氷を水洗いし、表面の霜を取る

「氷の表面にはたくさんの霜が付着しており、そこにソーダが触れると炭酸が抜けてしまいます。ですから事前に霜は取ったほうがいいでしょう。方法は、グラスに氷と水を入れて混ぜ、水を捨てればOK。これだけで炭酸が格段に抜けにくくなります」

ポイント2香りが立ちやすいよう、量はグラスの2/3程度に

「グラスのギリギリまで入れると、せっかく立ち上る香りが周りに流れてしまいます。ハイボールの量をグラスの2/3程度にして、上部に香りがとどまる空間を残したほうが、はっきりと香りが楽しめます

ポイント3自然に混ざった状態が一番おいしいので、混ぜるのはNG

「ハイボールはウイスキーと炭酸水の比重の違いや、泡の水流によって自然に混ざります。ステアー(まぜること)については、バーテンダーによって考え方が異なりますが、私は自然に混ざった状態が一番おいしいと思うので、ステアーする必要はないと考えています」

それでは、実際に作ってみましょう!

1.グラスに霜をとった氷を入れる

冷凍庫でよく冷やしたグラスに、「ポイント1」の方法で霜をとった氷を入れます。氷の量はグラスの2/3程度が目安。
「あまりグラスにこだわる必要はありませんが、口当たりが優しくなるので、薄いものがおすすめです」

2.グラスにウイスキーを注ぐ

グラスにゆっくりとウイスキーを注ぎます。ハイボールは銘柄によって、さわやかなスッキリタイプと、華やかな香りが立つ豊潤タイプに大別され、タイプごとにウイスキーと炭酸水の最適な比率があります。今回は『角』を使用します。

銘柄名 ハイボールにした際の特徴 ウイスキー:炭酸






ハイボールのスタンダードな銘柄。万人受するスッキリとした味わい。 1:4
知多 甘い香りと優しい味わいが特徴。ハイボールを飲みなれない方にもおすすめ。
マッカラン
ファインオーク
非常に爽やかなシトラス系の香りで、軽めの味わい。ウイスキーのロールスロイスと呼ばれる銘柄。




山崎 濃厚な甘みが広がり、花や果実のような華やかな香りが味わえる。 1:3
白州 若葉のようなフレッシュな香りに加え、ほどよいスモーキーな香りも。
ラフロイグ 一度味わうと忘れられない強烈なスモーキーな香りが。好き嫌いがハッキリと分かれる。

スッキリタイプのウイスキーは、冷凍庫でキンキンに冷やしたほうがさっぱりとした味になります。アルコール度数が高いので、凍ることはありません。反対に、豊潤タイプは、香りが閉じ過ぎないよう常温でOKです」

3.静かに炭酸水を加える

炭酸水が氷に触れないように注意しながら、静かにグラスに注ぎます。「ポイント2」の通り、グラスの2/3程度の量がベストです。
炭酸水は、炭酸が強いほうがさわやかに仕上がるので、『南アルプスの天然水スパークリング』か『ウィルキンソン』がおすすめ」

完成したハイボールは、ウイスキーの香りが軽やかに立ち上り、口に含むと、優しい甘みが強めの炭酸によってパッと弾ける、とてもさっぱりとした味わい。喉越しはスパッとしたキレがあり、最初の1杯はもちろん、食中酒にもぴったりです!

ハイボールがうまい店はここを見るべし!

お店で飲むことも多いハイボールですが、おいしいハイボールが飲めるお店を見分けるポイントを教えてもらいました。

「ずばり『保存方法』ですね。ウイスキーは、飲み方によって最適な保存温度が異なります。ですから同じ銘柄を、常温や冷蔵庫、冷凍庫などいくつかに分けて保存しているお店は、ハイボールもおいしいお店だといえるでしょう。個人的には、『TRY BAR』(町田)、『ゾートロープ』(新宿)、『ロックフィッシュ』(新橋)、『WHISKY-S』(銀座)などのお店がおすすめです」

ちょっとした工夫で簡単に作れる完璧なハイボール。今夜の晩酌にいかがでしょうか?

(監修:HIGHBALL BAR 新橋1923チーフバーテンダー馬場 尚史)

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