2017.11.30

【VOL14】
まさに西洋の宮殿!ここは本当に日本!?
国宝「迎賓館赤坂離宮」本館のスゴすぎる理由(前編)

海外の国賓を招いての晩餐会。各国のトップが訪れる首脳会談。
2017年11月にアメリカのトランプ大統領と安倍総理が会談を行ったあの場所こそが、“迎賓館”赤坂離宮です。

首脳会談を行う場所というと、一般人は立ち入れない特別な空間と思いがち。でも実は2016年4月から一般公開され、誰でも見学できるのはご存知ですか?

公開初年度の2016年は、1日平均で約4000人が訪れる熱狂ぶり。テレビなどでも取り上げられ、「日本人なら一度は見ておくべき!」と大きな話題になっています。では、なぜ「日本人なら一度は見ておく」必要があるのでしょうか?

そもそも迎賓館って何?

迎賓館赤坂離宮は、1909年に当時の皇太子、のちの大正天皇のための東宮御所として建築されたもの(!)。しかし、実際には御所としてはあまり使われなかったそう。

戦後、この建物は管理をする機関が皇室から国に移り、一時は国会図書館1964年東京オリンピック組織委員会の事務所とし て利用されました。昭和の中頃になると、海外の賓客を迎える機会が多くなりましたが、その目的で使える国の施設がなかったため、海外の賓客を招くための施設として使われるようなったのです。

こうして迎賓館では、イギリスのエリザベス女王やフランスのシラク元大統領、スペインのフェリペ6世国王など世界トップレベルの要人たちと、日本の代表との会談に使われてきたのです。

世界のVIPを迎えてきた『迎賓館』。果たして、どれほど豪華な建物なのか……それを確かめるべく、迎賓館の“12月の特別参観”事前内覧会に参加してきました!

ここは中世ヨーロッパ!? 部屋中で輝く黄金が眩しい「彩鸞(さいらん)の間」

出典:内閣府迎賓館

初めに通されたのは、黄金の装飾が眩しい「彩鸞の間」。この部屋は19世紀初めにフランスで流行した建築様式で作られており、まさに中世ヨーロッパの宮殿のような雰囲気です。ちなみに迎賓館の設計を手掛けたのは、当時の宮内省内匠寮技監であり、日本最後の宮殿建築家と呼ばれた片山(かたやま)東熊(とうくま)。「西洋列強に引けを取らない建物を日本に」という熱い思いが伝わってきます。

「彩鸞の間」で絶対に外せない見どころ①

全部見つけられたら縁起がいい!? 黄金の霊鳥「鸞(らん)」の彫刻

部屋の中に6体あるという、想像上の霊鳥「鸞(らん)」をイメージした彫刻は見逃がせないポイント。すべて職人の手作りだそうで、とても精密に作られています。部屋の随所に散りばめられた黄金の霊鳥、すべて見つけられればいいことがあるかも?

「彩鸞の間」で絶対に外せない見どころ②

“隠し”日本の鎧兜のモチーフを発見!

部屋の装飾をよく見ていると、ヨーロッパ風の装飾の中に、日本の鎧兜のモチーフが! 西洋の装飾の中に、和の飾り(刀や国旗がアレンジされたものも!)が施されているので、ぜひ探してみましょう!

これが食堂!? 一般人の思う食堂とは全く違った「花鳥(かちょう)の間」

出典:内閣府迎賓館

次は、「花鳥の間」へ。先ほどの「彩鸞の間」とはうって変わって、茶褐色の木目が印象的で、重厚な雰囲気です。主に公式晩餐会などが催される大食堂として使われます。

「花鳥の間」で絶対に外せない見どころ①

これだけで美術展が開ける国宝級の「七宝焼」

壁面に何気なく飾られている、四季の草花と戯れる鳥が描かれた30枚の「七宝花鳥図三十額」と呼ばれる七宝焼は、日本画の巨匠、渡辺省亭(わたなべせいてい)(代表作「雪中群鶏」)が下絵を描き、世界的に評価の高い七宝焼の天才、濤川惣助(なみかわそうすけ)(代表作「「七宝富嶽図額」」が焼いた国宝級の作品。これだけで、美術館の展覧会などでメインになれるほどの逸品です!

「花鳥の間」で絶対に外せない見どころ②

スピーカー内蔵! 1基で乗用車のぐらいの重さがある巨大シャンデリア

迎賓館の中で最も重い、1基およそ1.125tもあるシャンデリア。花びらをかたどった細やかな装飾があり、内部には球状のスピーカーが組み込まれているそう!

日本の最高の技術者や美術家たちが総力を上げて建造した迎賓館赤坂離宮。世界に宮殿は数あれど、現在も “現役”の施設として使用されているのは世界でも稀なことなのだそう。現役だからこそ、非常に美しい状態で見学できるというわけです。日本人なら必ず一度は見るべきと言わしめる理由が、ここにあります!

(後編に続く)


後編は、かつて舞踏室とも呼ばれていた「羽衣の間」や、迎賓館の顔である1階の「正面玄関」から2階へ続く「小ホール」、などの見どころをご紹介します。本館のライトアップ演出をはじめ、後編もお楽しみが満載!

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