2018.02.21

【VOL.24】
日本人は「がん検診」の受診率が低い?
3時間の「人間ドック」が命を救う!

40年以上前から日本人の死亡原因の1位を独走する「がん」。厚生労働省の発表によると、人口10万人当たりの「がん」による死亡率は3人に1人となり、もはや日本人にとって“国民病”といっても過言ではありません。いったい何が原因なのでしょうか?

がん大国ニッポンの現状と問題点について、人間ドック専門施設「アムス丸の内パレスビルクリニック」院長の吉川雄二先生に聞きました。

日本の問題は「がん検診」の受診率が低いこと

がん検診の受診率

※胃がん、肺がん、大腸がんは40歳以上、子宮頸がんは20歳以上を対象。
※子宮頸がんと乳がんの検診は、「2年に1度」の受診が勧奨されているため、平成24年と平成25年の検診受診者数に基づく検診受診率です。

現在のがんは、医学の進歩により初期の段階で発見し、適切な治療を行うことができれば高い確率で治癒します。そのため、がん検診などによるがんの早期発見が国際的に重要視されてきました。ところが日本はこの「がん検診受診率」が低いことで知られています。

厚生労働省によると、40歳以上の男性において、胃がん、肺がん、大腸がんの受診率は4割程度。女性はこの3つに加えて、乳がん、子宮頸がん検診を含む5つで3~4割しかありません。女性の子宮頸がん検診(20-69歳)に関しては、OECD(経済協力開発機構)加盟国内で比較すると、受診率8割以上のアメリカに比べてもわかるように最低レベルです。

がん検診の国際比較
20~69歳女性の子宮頸がん検診受診割合(2013年)

「受診率の低さは、がんの発見・治療の遅れにつながります。日本のがんの死亡者数は年々増加傾向にありますが、この原因は高齢化だけでなく、受診率の低さも関係しているといえるでしょう」

人間ドックの役割は?

日本人のがん検診の受診率はなぜ低いのでしょうか。主な理由として挙げられるのが、「忙しくて受診する時間がない」というもの。がん検診は、がんの部位ごとに受けなければならず、医療機関によっては、部位ごとに場所や時間を変えて行うことになります。

移動に手間がかかり、さらに検診にも時間をとられる。平日に働いているビジネスパーソンにとっては「そんなヒマはない」と後回しにしてしまうのでしょう。

しかし“手遅れ”になってからのリスクを考えると、受診しておくに越したことはありません。そこで、吉川先生がおすすめするのが「人間ドック」です。

「人間ドックは、さまざまな検査項目が用意されているだけでなく、オプションなども加えると全身チェックを1つの施設内で行えるため効率がよく、健診とは異なるメリットがあります。検査も最短で3時間前後で終えられるので、朝早くに検査を行えば、午後から普通に出社もできます。土日に開業している施設もあります」

人間ドックで行われるがん検診には以下のようなものがあります。

  • 胃がん検診……胃X線検査
  • 大腸がん検診……便潜血検査
  • 肺がん検診……胸部X線検診
  • 乳がん検診……マンモグラフィー
  • 子宮頸がん検診……視診、細胞診、内診

「日本人で、最も死亡数の多いがんは「肺」で、発症数の1位は「胃」です。40歳以上の働き盛り世代は大腸、肝臓など消化器系のがんの発症が多いことでも知られています。また、女性のみの発症数では「乳がん」が圧倒的なので、女性は乳がん検診も忘れずに加えておくようにしましょう」

部位別死亡者数
1位 2位 2位 4位 5位
男性 大腸 肝臓 膵臓
女性 大腸 膵臓 乳房
部位別患者数
1位 2位 2位 4位 5位
男性 前立腺 大腸 肝臓
女性 乳房 大腸 子宮

※大腸を結腸と直腸に分けた場合、順位が変動します。
出典:国立がん研究センターがん対策情報センター 最新がん統計より

生活習慣病としての「がん対策」を忘れずに

最近では、高血圧や糖尿病と並び、がんも生活習慣病の1つであるという認識が広まっています。がんの早期発見・早期治療のため、定期的に人間ドックでチェックしながら、がんそのものを予防する健康習慣も意識したいもの。

がんの予防に効果のある健康習慣として以下のものが挙げられています。

  • 禁煙する
  • お酒を控える(純エタノール換算で23g程度)
  • 食生活を見直す(塩分を控えるなど)
  • 身体を動かす(定期的に運動する〕
  • 適性体重を維持する(BMI:男性21.0~26.9、女性21.0~24.9を維持)

「生活習慣病でも、高血圧や糖尿病の予備軍とされる“境界型”と診断されるのは、40歳以降多くなるので、この時期から健康状態をチェックしておくことは、がんのリスクを減らすことに効果があります。ただし女性の場合、子宮がん、乳がんなどは30代からの発症もありえます。とくに家族の病歴のある人は発症率が高いとされているので、そうした人は早めの受診をおすすめします」

dエンジョイパスでは、健診機関の検索から予約手配、結果レポートまでトータルでサポートする「ハピルス健診予約サービス」をご用意。「人間ドック」を通常よりお得な特別価格でご利用いただけます。気になる方はぜひ下記バナーをチェックしてください!

人間ドックのご予約はコチラ

監修:吉川雄二(医療法人城見会アムス丸の内パレスビルクリニック院長)
アムス丸の内パレスビルクリニック >

ご契約者の方にはお役立ち情報満載の会報誌もお届け!