2018.09.27

今年の“芸術の秋”は、アートに触れて感性を磨こう!
初心者が美術館を楽しむための3つのコツ

日一日と涼しくなり、過ごしやすくて外出が楽しくなる季節です。今年の秋は普段とはちょっと違う、アートな感性を刺戟する体験をしに、美術館を訪れてみてはいかがでしょう。

今回は、これまであまり美術館を訪れたことがないという初心者の方に向けて、美術館を楽しむ“コツ”を、美術ライターの杉原環樹さんに伺いました。これさえ知れば、「美術ってよくわからない」という方でも、美術館を楽しめるはず!

〈美術館を楽しむコツ①〉
美術館を選ぶときは、自分の興味・関心に合わせて

美術館は、さまざまな分野のアートを幅広く展示してある場所から、あるジャンルやアーティストに特化した場所まで、たくさんの種類があります。杉原さんによると、どの美術館に行くか迷ってしまうという初心者の方は“自分が興味を持っていること”を頭に入れて選ぶのがポイントだとか。

「迷ったときには、自分の興味・関心と接点がありそうなジャンルのアートを展示する美術館に行くのがおすすめです。関心のあるジャンルの美術館に行った方が、“自分なりの判断基準”のようなものができやすく、深く美術が楽しめるようになるはずです」

自らの関心と美術館をつなげるひとつの参考例として、<タイプ別のおすすめジャンル>を紹介します。自分の興味を出発点にして、行きたい美術館を選んでみましょう。

<タイプ別おすすめのジャンル>

  • 現代の世界や日本の社会問題、政治に関心がある人 → 「現代アート」の美術館
  • 歴史に興味がある人 → 「過去の西洋美術や日本美術」の美術館
  • ITに関わる仕事をしている人 → 「メディアアート」の美術館

自分には特に関心ごとがないと感じる人は、“美術館の建物自体”に注目して選ぶのもおすすめだそう。

「たとえば、1939年に建てられた実業家の邸宅を改装した品川の『原美術館』や、朝香宮家の自邸として使われていた由緒ある建物を利用した白金台の『東京都庭園美術館』。これらは、展示用に作られた真っ白な空間ではなく、かつては別の用途で使われていた歴史のある建物です。そんな空間で作品を見て過ごす非日常な時間は、初心者の方にも貴重な体験となるでしょう。東京以外なら、金沢の市街地にあり、360度ガラスに囲まれた円形の『金沢21世紀美術館』や、隣接する三内丸山遺跡のあり方を設計に反映した『青森県立美術館』など、その土地の風土や街の特色を感じられる美術館がおすすめです」

〈美術館を楽しむコツ②〉
鑑賞のポイントは「作品の時代・歴史背景」と「自分の心の動き」を意識すること!

「アートを鑑賞する際は、2つのポイントがあります。1つ目は作品の時代・社会背景を考えること。多くのアーティストは、その時代のあり方や、創作の時点までの美術の歴史を強く意識しているものです。時代背景も含めて鑑賞することは、アートへの理解を深める大切なポイントといえるでしょう。もう1つは、作品を見たときの自分のささやかな感情の動きに敏感になること。作品の“意味”や“メッセージ”に目を向けがちですが、その形や色、質感から受けた感覚や印象も、作品を見ることの大きな魅力です。自分の微細な感覚に耳をかたむけることも重要だと思います」

〈美術館を楽しむコツ③〉
割引がある施設も!チケットは事前購入がおすすめ

人気の展覧会はチケットが売り切れることも多いので、美術館が決まったら、チケットは前もって購入しておくと安心でしょう。事前購入をすると割引がある場合もあります。事前の準備はそれだけでOK。資料を読んでおくなど、知識をインプットしておく必要はないそうです。

「最近の美術館では、そのジャンルを深く知らない人でも興味を持ってもらえるよう、わかりやすい解説を用意している場合が多いです。ですから事前に勉強する必要はないと思います。むしろ重要なのは、鑑賞後の“復習”のほう。鑑賞をして気になったアーティストや作品は、積極的にインターネットなどで調べてみることをおすすめします。“復習”をすることで、鑑賞した経験が知識として定着し、その後の鑑賞や展覧会選びの際にも、自分の中での土台になるのです」

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普段あまり意識することのない、自らの心や、興味・関心などにも向き合うきっかけになる美術館めぐり。この秋は、美術館で感性を磨く時間を体験してみましょう!