【人生100年時代コラム VOL.13】通院から家計節約、防災・防犯まで

スマホこそが「生命線」——。そんな時代が近づいている!?

2018/11/22

スマホこそが「生命線」——。そんな時代が近づいている!?

暮らしに役立つ情報が、スマホで簡単に手に入るようになりました。それだけではなく、スマホは人と人との距離を近づけ、医療の格差をなくし、生活する上で重要な「ライフライン」としての役割を果たす存在となりつつあります。スマホのこれからと、スマホとの付き合い方について。2人の専門家に聞きました。

  • 消費者にとっておトクな情報が増えている

    スマホが登場したのは、およそ10年前。以来、私たちの暮らしは劇的に便利になりました。「特に消費者にとっておトクな情報が増え、家計節約への影響は大きい」と話すのは、電通で情報通信業界コンサルタントやモバイルプロジェクトのリーダーを務める吉田健太郎さんです。

    例えば、価格比較サイト「価格.com」は、店頭で他店の価格を見せて値切り交渉の切り札として使う、今や家電を購入する際に欠かせないものになっています。「LINEクーポン」やアプリ画面を見せるだけで、値引きだけでなく、プレゼントがもらえることも。お財布をかさばらせてきたポイントカードは続々とアプリに切り替わっていて、中にはスマホ持参で来店すれば買い物をせずとも自動的にポイントが貯まるという驚きのサービスも登場しています。

    スマホは便利なツールである一方で、「流れてくる情報が多過ぎて疲れる」「情報に振り回されるのは嫌」という声もハルメク読者の間から聞かれます。しかし、吉田さんは「スマホから入ってくる情報はあふれるほど多く見えても、自分の興味・関心のあるキーワードに絞り込んで選び取ることができる。趣味や教養など深めたいことをより深めるためのツールとして活用してほしい」と言います。

    例えば、編み物が趣味の場合。好きな編み物作家の名前で検索すれば、展示会情報や作品の写真、ライフスタイルなどその作家のことが多面的にわかります。さらに、編み方や作品などをSNSにアップして同じ趣味を持つ人同士で情報を共有し合ったり、作品をWEB上で販売したり。住んでいる地域や年齢という枠を超えて仲間がつながり、趣味をより深く楽しむことができるというわけです。

  • 人材不足や医療格差を解決するツールに

    人材不足や医療格差を解決するツールに

    ハルメク世代(50代以上の女性)にも浸透してきたスマホですが、ITライターの太田百合子さんは「これからますます暮らしに必要不可欠なものになっていく」と言います。「人口減の日本で問題となっているのが人材不足。必然的にスマホやAIに頼らざるを得ない時代に突入していきます」(太田さん)。

    既に大手コンビニの「ローソン」は、深夜のレジを無人化する目的で客がスマホで会計を行うセルフレジを2018年から試験的に導入する方針を発表しています。さらに、地方と都市部の医療格差が叫ばれる中、自宅にいながら受診して医師の処方した薬が自宅に届くという全国の医療機関と連携したオンライン診療アプリ「CLINICS(クリニクス)」も登場。もはやスマホはライフラインともいえる重要なツールとなってきています。

    人材不足や医療格差を解決するツールに

    「防災や防犯にもスマホが役立つ」と話すのは、前出の吉田さん。「スマホのメリットは、最新のニュースや暮らしている地域の情報に常に触れられるところ。災害時に役立つグッズを被災者が実感をもって発信していたり、振り込め詐欺など悪質化する犯罪の最新手口がニュース配信されていたり。スマホに触れているだけでそういった情報が自然と更新されていきます」(吉田さん)。スマホは自分自身の身を守るためのツールにもなるのです。

※この記事は、「ハルメク」2018年3月号に掲載した記事を再編集しています。
取材・文=小林美香(ハルメク編集部)
コンテンツ提供:ハルメク

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