【人生100年時代コラムVOL.42】50歳になったら、旅をもっと気軽に

最大30%OFF!JRの会員サービスを使ってお得な旅を楽しもう

2019/7/4

最大30%OFF!JRの会員サービスを使ってお得な旅を楽しもう

旅好きの方なら、知っておきたいお得なJRの会員サービスがあります。50歳~60歳以上の方が対象で、入会すると鉄道料金が最大30%も割り引きされます。他にも施設の優待など特典が満載。今回は、旅行の計画を立てる際に参考にしたい、JR各社のお得なサービスをご紹介します。

  • 国鉄時代から続く会員制サービス「ジパング倶楽部」

    国鉄時代から続く会員制サービス「ジパング倶楽部」

    今からおよそ35年前の1985(昭和60)年、相次ぐ値上げや労使紛争で利用者が減少していた国鉄が日本観光旅館連盟と協同し、平日の需要喚起策としてシニアの旅行需要の掘り起こしを目的に誕生させたのが「ジパング倶楽部」です。シニア向けのツアーを企画・提案するだけでなく、きっぷの割引購入特典があったことから、初年度で約10万人が入会し、ヒット商品となりました。

    ご存じの通り、国鉄はその2年後にあたる1987(昭和62)年、北海道、東日本、東海、西日本、四国、九州の6つの旅客会社と1つの貨物会社に分割・民営化され、JRに移行します。これに伴い、「ジパング倶楽部」の事務局も旅客6社に分割されましたが、サービスはそのまま引き継がれ、会員数は現在、200万人を突破しています。

    「ジパング倶楽部」は、男性65歳以上、女性60歳以上なら、年会費3,770円(個人会員)がかかるものの、誰でも入会できるのが特徴。201km以上(往復でも可)利用する場合、全国のJRの乗車券・特急券が年間20回まで、最大30%引きの特典が受けられます(入会初年度の最初の3回のみ20%引き、それ以外は30%引き)。ただし、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」、および山陽新幹線・九州新幹線「みずほ」を利用する場合は、運賃のみの割引となり、特急券は通常料金となります。寝台券やグリーン券、東北・上越・北陸新幹線の「グランクラス」も割引の対象外です。

    きっぷ購入時には「JR乗車券購入証」に必要事項を記入の上、窓口で会員証を提示し、旅行中は会員証を携帯する必要があります。なお、繁忙期(4月27日〜5月6日、8月11日〜8月20日、12月28日〜1月6日)については、割引特典は利用できません。

    会員には、観光地の旬の情報や会員向けのお得なツアー情報などが満載の会員誌「ジパング俱楽部」が毎月送られます。居住地のJRの最寄り駅がJR東日本なら、「JR東日本ジパング俱楽部」に入会するのが原則ですが、関西在住者が「JR東日本ジパング倶楽部」など他地区のジパング倶楽部に入会することも可能です。全国共通の会員特典のほかに、各社でオリジナル特典がつく場合もあります。

    ジパング倶楽部

    【ジパング倶楽部】

    ・入会条件:男性満65歳以上、女性満60歳以上
    ・年会費:個人会員3,770円、夫婦会員6,290円(夫婦いずれかが65歳以上)
    ・主な特典:全国のJR線のきっぷが年間20回まで最大30%割引(201km以上利用、「のぞみ」など一部の列車は対象外)、JRホテルグループの宿泊料金の割引など

  • JR各社が独自に会員制サービスを展開

    JR各社が独自に会員制サービスを展開

    この「ジパング倶楽部」と並行して、JR旅客6社では自社エリア内の利用がお得となるシニア用の会員制サービスをもっています。それぞれに特徴があるので、おさらいしましょう。

    JR東日本と北海道の2社が合同で手掛けているのが、「大人の休日倶楽部」です。50歳から入会できる「大人の休日倶楽部ミドル」と、男性65歳以上、女性60歳以上の「大人の休日倶楽部ジパング」の、2つのカテゴリーに分かれています。

    「ミドル」は、JR東日本とJR北海道の各種きっぷが何回でも5%割引(201km利用する場合)、「ジパング」は、同30%にまで拡大されます。また、JR東日本4日間乗り放題(1万5,000円)、JR北海道5日間乗り放題(1万6,250円)などの会員限定のきっぷも購入できます。なお「ジパング」会員は、「JR東日本ジパング倶楽部」の会員資格もセットになっていて、前述の全国のJR線での割引特典も受けられます。

    大人の休日倶楽部

    「大人の休日倶楽部」に入会するには、提携クレジットカードの契約が必要となり、カード発行の審査が必要となります。年会費はカードの年会費も含めて、「ミドル」が合計で2,575円(初年度は無料)、「ジパング」は4,285円(夫婦会員は2人で7,320円)となります。

    たとえば、東北新幹線「はやぶさ」で東京〜仙台間を利用する場合、通常で片道1万1,000円(指定席特急券を含む)かかりますが、「ミドル」の会員は1万450円、「ジパング」の会員は7,700円になります。また、期間限定で会員だけに販売される「大人の休日倶楽部パス」も大変お得です。JR東日本版(4日間乗り放題、1万5,000円)、JR北海道版(5日間乗り放題、1万6,250円)、JR東日本・北海道版(5日間乗り放題、2万6,000円)などがあり、JR東日本版なら、東京〜仙台間を新幹線「はやぶさ」で往復(2万2,000円)するだけで元が取れます。

    JR東海の「50+(フィフティ・プラス)」は、50歳以上なら誰でも会員になれます。ただし、個人旅行向けの割引きっぷの販売はなく、独自のツアーを企画・募集するものです。一般会員とWEB会員があり、WEB会員限定のツアーも用意されています。年会費などの費用は、無料となっています。

    JR西日本の「おとなび」も、事前に「J-WESTネット会員」に登録する必要がありますが、50歳以上なら誰でも年会費無料で加入できます。山陽新幹線や特急が30%以上割引となる会員限定きっぷや、JR西日本エリアが乗り放題となる期間限定の「おとなびWEBパス」などが利用できます。

    このほか、JR四国には「四国エンジョイクラブ」、JR九州には「ハロー!自由時間クラブ」があります。各エリア内を頻繁に旅行する場合は、利用価値が高いといえるでしょう。

    JRのシニア向け会員制サービス

    JRのシニア向け会員制サービス
  • 私鉄ではシニア割引はなし!? 地方自治体のシニア割引制度は要チェック

    JRと同様のシニア向けの会員制サービスは、ほかの私鉄にはないようです。エリアが狭く、大きなメリットがないためなのかもしれません。

    東京都や大阪市をはじめ、県庁所在都市や政令指定都市などでは、福祉の一環として「敬老パス」や「シルバーパス」といったシニア向けの交通費支援制度を設けているところが見られます。高齢者による自動車運転のトラブルも増えるなか、近年は事故リスク低減という目的も絡んでいます。

    基本的には、その自治体の在住者がサービスの対象となります。ひと昔前ならパスを提示すると無料で乗車できるものが多かったのですが、近年は自治体の財政難から、運賃の割引やフリーパスの購入など、利用者側への一定の負担を求めるものが増えています。自治体によって利用できる公共交通機関や、対象年齢、料金、期間などが異なるので、お住まいの自治体にお問い合わせください。

    地方自治体における交通機関のシニア割引の例

    地方自治体における交通機関のシニア割引の例

※取材・文=平賀尉哲
コンテンツ提供:ハルメク

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