【人生100年時代コラムVOL.67】相手に寄り添うのをやめて

人間関係のイライラ疲れとサヨナラしましょう

2020/1/23

人間関係のイライラ疲れとサヨナラしましょう

年を重ねるにつれ、肉体的な疲れとともに相手の一言にすぐイライラするなど、「精神的に疲れた」と感じることが増えていませんか? 元陸上自衛隊心理教官の下園壮太さんは、「シニア世代は、相手に合わせようとがんばるのを、もうやめましょう」とアドバイスします。

  • シニア世代は、人間関係に疲れやすくなっている

    年齢を重ねるほど対人経験が豊富になり、苦手な相手ともうまくやれるスキルが身についていると思いがちですが、「実際はその逆で、人間関係に疲れやすくなっています」と下園さんは説明します。

    シニア世代は、人間関係に疲れやすくなっている

    背景には、「感情を抑制するエネルギー量の低下」「相手を受け入れる柔軟性の低下」「一度受けたダメージからの回復力の低下」という3つの低下があるといいます。これまでは夫、舅姑、ご近所さんの三者に我慢ができていた人も、夫に我慢したらもう限界、ということも……。

  • 「リラックス」の旅に出よう!

    「リラックス」の旅に出よう!

    シニア世代が人間関係で疲れないためには、「相手と距離を取ることが最も効率的」だと下園さんはアドバイスします。

    例えば、寝ている間は相手のことを忘れられるため、睡眠は感情の疲労回復において最も効果的です。旅行に出ることも、距離を取る上では効果的です。海外をあちこち観光するようなアクティブなものではなく、リラックスできる1週間ほどの国内旅行が理想です。

    「夫ともめたなら、ビジネスホテルに1、2泊するプチ家出でもスッキリします」と下園さん。

    何度もつらい思いをしてきた友人とは、思い切って関係を絶ってみては。今はインターネットで、離れた友人ともつながれますし、SNSで新しい友人関係を持つこともできるため、孤独になることはほぼありません。

    「疲れる相手とは距離を置く。自分を疲れさせない人付き合いに切り替えると、心がずっとラクになるはずです」。下園さんが教えてくれた、人間関係で疲れないための3つのコツを参考に、気持ちのよい毎日を過ごしましょう。

  • シニア世代が人間関係で疲れないための3つのコツ

    「リラックス」の旅に出よう!

    1 しっかり寝て、感情を休める

    寝るたびに、相手への感情は落ち着いてきます。

    2 人付き合いのスキルを磨くより、苦手な相手から離れる

    年齢を重ねた者同士ほど、もめやすいので”距離”が大事。

    3 「切り捨てる勇気」を持つ

    嫌な相手と関係を切ったくらいで、今の時代、孤独にはなりません。

しもぞの・そうた

下園壮太(しもぞの・そうた)
1959(昭和34)年、鹿児島生まれ。NPO法人メンタルレスキュー協会理事長。82年、防衛大学校を卒業後、陸上自衛隊入隊。心理幹部として多くの隊員のカウンセリングを手掛け、2015年に退官。主な著書に『人間関係の疲れをとる技術』(朝日新書)。

※この記事は、「ハルメク」2018年2月号に掲載した記事を再編集しています。
取材・文=小林美香(編集部)
コンテンツ提供:ハルメク

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