【人生100年時代コラムVOL.68】少額保険料ゆえに要注意

掛け捨て医療保険、払い続けていませんか?

2019/1/30

掛け捨て医療保険、払い続けていませんか?

シニア世代は複数の生命保険に加入している人が多く、大半は支払いが終わっています。でも、掛け捨てタイプの医療保険が残っていたら要注意。「このくらいなら、いいだろう」と、無意識に払い続けていませんか?この機会に見直しましょう。

  • 「掛け捨て」は解約の検討を

    「10年先、20年先に困らないために」と、掛け捨ての「終身医療保険」や、持病や病歴があっても入れる「緩和型医療保険」、また終身保険(死亡保険)に付いている「医療特約」に入っていませんか?

    一つ一つは月額保険料が安いので、家計の負担は少なく感じるものです。それゆえに、保険料をちゃんと把握していなかったり、同じ保障内容のものに重複して加入していたりすることがあるので要注意です。

    「掛け捨て」は解約の検討を

    掛け捨て保険を見直す際は、例えば90歳まで生きるとして、今から90歳までに払うであろう「支払総額」を計算することがポイントです。算出すると、結構な大金になるはずです。保険を解約して、その分、医療費用の口座を作り、貯金しておくことをおすすめします。

    現金はいわば「使途が自由な最強の保険」。夫婦で300万円あれば、ほとんどの医療保険以上に心強いはずです。

  • 「支払総額」で計算してみましょう

    <事例1>

    10年前に「終身医療保険(入院日額保障5,000円、終身払い)」に加入。夫(67歳)は90歳まで残り23年間、妻(65歳)は90歳まで残り25年間、保険料を払い続けるとする。夫婦がこの先支払う保険料総額は、207万7,000円になる。

    「支払総額」で計算してみましょう

    <事例2>

    夫(67歳)が22歳で終身保険に加入し、60歳で払い込み満了。医療関係の特約のみ、支払いが80歳まで残っている。夫がこの先支払う保険料総額は、142万380円になる。

    「支払総額」で計算してみましょう

    それぞれの事例では、100万円を超える支払総額が算出されました。それを支払えるだけの現金があるならば、保険料を払い続けるより現金で持つ方がおすすめです。保険対象外の病気や入院になったとき、または介護が必要になったときなどにも使えます。

    掛け捨て保険を見直すときは、「これまで払ってきた分のお金がもったいない」と考えないこと。それより「これから払うお金」に目を向けて、必要か否かを検討しましょう。

    また、健康なのに「緩和型医療保険」の高い保険料を払って損をしている人がいます。どうしてもその保険が必要なら、健康な人向けの保険に入り直す検討をしてください。

藤川太(ふじかわ・ふとし)
ファイナンシャルプランナーCFP認定者。代表を務める「家計の見直し相談センター」の実績は2万世帯以上。

※この記事は、「ハルメク」2019年3月号に掲載した記事を再編集しています。
取材・文=前田まき(編集部)
コンテンツ提供:ハルメク

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