【人生100年時代コラムVOL.70】本当のサイズを知ればラク!

足を疲れさせる“合わない靴”にさよなら!

2020/2/13

足を疲れさせる“合わない靴”にさよなら!

「少し歩くだけで足が疲れて休憩したくなる」「朝起きても、足裏のだるさが取れない……」。こんな足の疲れの原因は、自分の足に“合わない靴”にあります。足が疲れない靴選びのポイントを、人気シューフィッターの西村泰紀さんが教えてくれます。

  • 少しきついくらいが、本当に足に合う靴

    合わない靴というと、きつめの靴だと思いがちですが、実は逆。多くの人が、自分の足を幅広甲高と思い込んで、本来の足より、大きなサイズの靴を選んでいます。大きい靴だと、歩くたびに靴の中で足が動いてしまうので、無意識に足指が踏ん張って靴をつかむような動きになります。

    本来、人の足裏はアーチ状になっているのですが、この間違った歩き方を続けるとアーチが崩れて足幅が広がり、足裏に負担がかかります。さらに、マメや靴ずれ、ひどくなると外反母趾になり、かばおうとして歩き方のバランスも崩すので、足全体が疲れてしまうのです。

    靴は、履いたときに、ちょっときついと感じるくらいが理想的です。足を左右からしっかり支えるので、足裏の健康的なアーチが保て、自然と正しい歩き方になります。足全体の筋肉を使うようになるので、代謝も脳内血流量もアップ。疲れ知らずの体になれます。

    また、足にきちんとフィットする靴を履けば、ただ歩くだけで、自然と姿勢がよくなり、むくみや冷えの防止にもなります。

    少しきついくらいが、本当に足に合う靴
  • まず、正しい足のサイズを知りましょう

    自分に合った靴探しの第一歩は、自分の足のサイズを正しく知ることからです。足長(サイズ)と足囲(ワイズ)の正しい測り方を説明します。

    足長(サイズ)は、つま先からかかとまでの足の長さで、いわゆる「22.5㎝」「23㎝」などの靴のサイズがこれに当たります。

    足囲(ワイズ)は、親指の付け根と小指の付け根を結んだ足の周囲の長さで、靴のサイズ表で、Eや2Eなどと表記されます。

    足長の測り方

    イラストのように物差しや雑誌を壁や柱と垂直になるように合わせます。壁にかかとをつけて、足先の一番長い部分に印を付けて測ります。

    足長の測り方

    足囲の測り方

    まず、測る位置を確認します。親指と小指のつけ根にある出っ張った骨、つまりつま先立ちしたときに指が曲がる箇所が足囲を測るときの起点。測る前に色付きのシールなどを貼っておくとわかりやすいでしょう。

    足囲の測り方
    足囲の測り方2

    次に、座って、メジャーを巻きつけて測ります。足囲は自然に立って体重をかけた状態で人に測ってもらうのが基本ですが、自分で測るときは椅子に座って脚を組み、足を浮かせて測ります。体重をかけたときと足を浮かせたときのサイズ差が10mm以上ある場合は、足裏のアーチがくずれている証拠。矯正するためにも、足を浮かせて測ったサイズで靴選びをしましょう。

  • さて、あなたの靴のサイズはどれ?

    自分の足サイズを、下の「靴のサイズ表」に照らし合わせてみましょう。表は、縦の列の足長サイズから表を右に見ていき、足囲のサイズと交わったら、上に移動。そこにあるアルファベットが足囲です。足囲はプラス2mm、マイナス3mmまでを含みます。

    実際に測ると、足長は短く、足囲も狭いことに気付く人が多いはずです。サイズを測るタイミングは、足がむくんでいない時間帯に。サイズに左右差があるときは、足長は長い方、足囲は狭い方に合わせましょう。外反母趾の人は幅広の靴を選びがちですが、むしろ幅の狭い靴で出っ張りを矯正することで悪化を防げます。また、ウオーキングシューズは、パンプスより足長が1cm大きいものを選ぶのが正解です。

    自分の足のサイズがわかったら、靴店へ行って実際に履いてみて、履き心地やフィット感を確認しましょう。つま先立ちをして、足指が曲げやすいかどうかも、正しく歩けるかを見極める大事なポイントです。

    靴のサイズ表(単位:足長はcm、足囲はmm)

    靴のサイズ表(単位:足長はcm、足囲はmm)
  • 家にある靴も確認してみましょう

    実際に履いて確認するときは、パンプスならストッキング、ウオーキングシューズなら靴下など、履くときの状態に合わせて行います。チェックするときのポイントは3つです。

    1. 足指が伸ばせて、まだ先にゆとりがあるか
    2. 足の甲と靴のあいだにすきまができないか
    3. つま先立ちをして靴のかかとが抜けないか
    家にある靴も確認してみましょう

    さらに、靴の種類別にもチェックしてみましょう。

    パンプス

    • 親指側にシワができていないか
      つま先立ちをしたときに親指側にシワができるのは、足の指が曲がる位置と、靴が曲がる位置が合っていない証拠です。
    • 両脇にすきまができないか
      靴の両脇にすきまができることを「靴が笑う」といいます。これも足指の曲がる位置と靴が曲がる位置がズレることで生じます。

    ウオーキングシューズ

    • 中敷きと足指が曲がる位置が合うか
      中敷きを取り外し、かかとの位置を合わせ、足をのせます。中敷きの曲がる位置と、足指の曲がる位置が合っているかどうかを見ます。
    • 足指の先に5〜6mm余裕があるか
      足長が合っているかは、中敷きごと足指を反らしても確認できます。反らしたときに、足指の先より中敷きに5〜6mm余裕があればOKです。

    いかがでしたか? 快適で自分のサイズにフィットする靴を履いて、どんどんお出掛けを楽しんでください。

西村泰紀(にしむら・たいき)
中敷き調整の専門店「シューフィット・神戸屋」店主。今までに3,500人以上の足を計測、アドバイスしている。各地で中敷き調整イベントも開催。著書に『痛い靴がラクに歩ける靴になる』(主婦の友社刊)。

※この記事は、「ハルメク」2018年2月号に掲載した記事を再編集しています。
取材・文=樋口由夏、撮影=masaco、イラスト=末続あけみ
コンテンツ提供:ハルメク

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