【人生100年時代コラムVOL.101】旅のお供の楽しみ

秋のおいしいものが盛りだくさん!おすすめ3駅弁

2020/10/1

秋のおいしいものが盛りだくさん!おすすめ3駅弁

「GoToトラベルキャンペーン」が7月にスタート、10月からは東京発着も追加されるなど、少しずつ遠出が楽しめるようになってきました。旅の楽しみはさまざまありますが、駅弁もその一つ。全国各地を旅する鉄道コラムが人気の漫画家・文筆家のYASCORN(やすこーん)さんに、実際に食べておいしく、秋ならではのおすすめ駅弁を紹介していただきます。

  • 豪華メンバーで開発!小淵沢名物、丸政「元気甲斐」

    食べ物がおいしい季節、秋到来。駅弁でも秋が感じられるお弁当がたくさん発売されています。旅先はもちろん、ご家庭でも楽しめる秋に食べたい駅弁3種をご紹介します。

    まずは丸政の「ふもとの駅弁 元気甲斐(げんきかい)」(税込 1,780円)。丸政は、山梨県JR小淵沢駅で、1929年から駅弁・駅そばの販売を行っています。駅弁「元気甲斐」は、1985年にTV番組「愛川欽也の探検レストラン」の企画で誕生した駅弁。東西の料亭をはじめ、多くの方がこのお弁当作りに関わりました。

    ふもとの駅弁 元気甲斐

    経木の折り詰めの2段重を開くと、地元の素材がふんだんに使われたお料理の数々。手のこんだおかずはもちろん、一の重は胡桃(くるみ)ご飯、二の重は栗としめじのおこわ(銀杏・蓮根入り)とそれぞれ違う味のご飯が楽しめます。お品書きを眺めながら、お酒とともに少しずついただくのが毎度の楽しみです。

    ふもとの駅弁 元気甲斐

    そして見るたびにいいなあ、と感じるのがこの掛け紙。なんとイラストレーターの安西水丸さんが手掛けられています。さらに、お弁当のディレクションは山本益博さん、アートディレクションは伊丹十三さんなど、実に豪華なメンバーで考え出されたお弁当なのです。

    現地でのみ販売されていたお弁当ですが、つい最近、東京の伊勢丹新宿店でも販売が始まりました。

  • エコ容器で登場!横川駅発、おぎのや「峠の釜めし」

    峠の釜めし

    こちらは有名な群馬県横川駅、おぎのやの「峠の釜めし」(税込 1,100円)。いつもの陶器と違い、「益子焼の器が重い」というお客様の声から誕生した、エコ容器バージョンです。材料にサトウキビの搾りかすを使った環境にやさしい素材で、2013年にグッドデザイン賞を受賞しています。

    器が変わっても、中身の味はもちろん変わらず。ほんのり甘めの醤油風味の炊き込みご飯の上にしっかり味付けされた鶏肉やごぼう、しいたけなどが乗っています。あんずも名脇役です。1958年から変わらず販売され続けているだけあって、何度食べても飽きない味です。

  • 熊本・人吉の立ち売り弁当、駅弁やまぐち「栗めし」

    最後にご紹介するのは熊本県人吉駅にある駅弁やまぐちの「栗めし」(税込 1,100円)。栗の名産地、人吉で1965年から販売され、栗の形をした容器に栗の絵の掛け紙、蓋を開けると丸い大きな栗がゴロッと5つ。現地を走るD&S(デザイン&ストーリー)列車内でいただけば、景色とともに、旅気分が盛り上がること間違いなしのお弁当です。

    栗めし

    しかし、人吉駅は2020年7月の豪雨で球磨川が氾濫し、甚大な被害を受けました。現在、人吉駅に乗り入れる列車はすべて運休しており、駅弁を買いに行くことができません。いつかまた、駅で立売している菖蒲さんから「栗めし」を買いたい……。一刻も早い復旧を願っています。

    全国各地の味と思いが小さな箱にギュッと詰め込まれた駅弁。旅先での新たな出合いが楽しみです。

    ※文中に記載の値段は、2020年9月現在のものです。

やすこーん

YASCORN(やすこーん)
漫画家&文筆家。駅弁・駅そば、お酒、鉄道旅が好き。温泉ソムリエマスター、温泉観光士取得。著書に「おんな鉄道ひとり旅」1巻2巻(小学館)、「メシ鉄!!!」電子書籍1~3巻(集英社)、「GOGO♪たまごっち!」シリーズ(小学館)他。ハルメクWEBで「鉄道食べすぎひとり旅」、東洋経済オンラインで「漫画家YASCORNの鉄道漫遊記」を連載中。
http://yascorn.com/

コンテンツ提供:ハルメク

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