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ー建築が。
世界遺産 国立西洋美術館開館60周年記念 ル・コルビュジエ 絵画から建築へ−ピュリスムの時代

開催概要

Musée des Arts Décoratifs, Paris ©MAD, Paris

20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエ
日本唯一で世界遺産のル・コルビュジエ建築のなかで、その理念の原点を探る

近代建築の巨匠ル・コルビュジエ(1887―1965)の設計により1959年3月に竣工した国立西洋美術館本館は、2016年7月、7か国・17資産からなる「ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献」のひとつとしてユネスコ世界文化遺産に登録されました。登録後は、日本で唯一のル・コルビュジエ建築作品として、1日平均2,000人以上が訪れるなど、あらためて注目を集めています。
本展は、国立西洋美術館の開館60周年を記念し、通常は同館所蔵の絵画作品の常設展示に利用されているこの世界遺産の建物の中で、故郷のスイスを離れ芸術の中心地パリでル・コルビュジエが創始した総合的芸術運動「ピュリスム(純粋主義)」の100周年を契機として、その芸術を紹介します。
ル・コルビュジエ建築に関する展覧会は世界各地で多数開かれていますが、本展はル・コルビュジエ自身が設計した美術館建築の中で、彼と仲間たちの作品・特に絵画を中心に紹介するきわめて稀な機会となります。モダン・アートを代表する作家たちの絵画・彫刻とル・コルビュジエの建築空間との調和を通じて、「諸芸術の総合」というル・コルビュジエの理念の実現を試みることも、本展の狙いのひとつです。

展覧会名
国立西洋美術館開館60周年記念
ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代
会期・開館時間
2019年2月19日(火)~5月19日(日)
※月曜日・5月7日は休館
(ただし、3月25日、4月29日、5月6日は開館)
午前9時30分~午後5時30分
毎週金・土曜日は午後8時まで ※入館は閉館の30分前まで
会場
国立西洋美術館本館
主催
国立西洋美術館、ル・コルビュジエ財団、東京新聞、NHK
後援
在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、在日スイス大使館、公益社団法人日本建築家協会、一般社団法人日本建築学会
協賛
大日本印刷
協力
フランス文化財センター、日本航空、ヤマトグローバルロジスティクスジャパン、Echelle-1、八十島プロシード、西洋美術振興財団

ル・コルビュジエについて

ル・コルビュジエ
(本名:シャルル=エドゥアール・ジャンヌレ)

20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエは、アメリカのフランク・ロイド・ライト、ドイツ出身のミース・ファン・デル・ローエと並び、「近代建築の三大巨匠」のひとりに位置づけられます。
スイスのラ・ショー=ド=フォンに生まれ、画家を目指し当地の美術学校で学んだ後、ウィーン、ベルリンで建築・工芸の新しい動向に触れ、1917年以後はパリを拠点に活動しました。1920年から「ル・コルビュジエ」の名による著述活動を行い、『建築をめざして』(1923年)、『ユルバニスム』(1925年)などの著作と数々の建築作品を通じて、工業化社会の発展に対応した建築と都市計画の理念を訴え、世界中の建築界に革新的な影響を及ぼしました。また、絵画、彫刻、インテリア・デザイン、家具、出版など幅広い分野で活躍したアーティストとしての一面も知られています。
「近代建築の5原則」や「モデュロール」など独自の理論によるル・コルビュジエの代表的な建築物のうち、「ラ・ロシュ=ジャンヌレ邸」(1923-1925年、フランス パリ)、「レマン湖畔の小さな家」(1923年、スイス コルソー)、「サヴォワ邸」(1928-1931年、フランス ポワシー)、「クルチェット邸」(1949-1954年、アルゼンチン ラ・プラタ)、「キャピトル・コンプレックス」(1950-1964年以後、インド チャンディガール)など7か国17資産が、2016年に「国立西洋美術館本館」(1959年、日本 東京)とともにユネスコ世界文化遺産に登録されました。

ル・コルビュジエ
(本名 シャルル=エドゥアール・ジャンヌレ)
©FLC

サヴォワ邸(フランス ポワシー)

ラ・ロシュ=ジャンヌレ邸(フランス パリ)

クルチェット邸
(アルゼンチン ラ・プラタ)

ル・コルビュジエと国立西洋美術館

国立西洋美術館は、フランス政府から寄贈返還された松方コレクションを基礎に、西洋美術作品を広く公衆の観覧に供する機関として、本展開催から60年前の1959(昭和34)年6月に開館しました。
実業家・松方幸次郎(1866-1950)は、日本の人々に西洋美術を紹介する「共楽美術館」の設立を思い立ち、1916年からわずか10年ほどの間に約3,000点の西洋美術作品をヨーロッパで収集します。しかし、昭和初期の不況により美術館計画は頓挫し、コレクションの大半は散逸しました。ただし、パリに残されていた印象派絵画やロダンの彫刻などのフランス近代美術コレクションは、第二次大戦末期にフランス政府に押収され、戦後、日仏間の友好のしるしとして日本政府に返還されることになりました。このコレクションを収蔵する新しい美術館を作るために白羽の矢を立てられたのが、20世紀を代表するフランス人建築家ル・コルビュジエです。
ル・コルビュジエの基本設計のもと、彼に師事した前川國男、坂倉準三、吉阪隆正という三人の建築家の協力により完成した建物は、所蔵品の増加に合わせて増築できる「無限成長美術館」のコンセプトに基づいています。巻貝が成長するように、螺旋状に配置された展示空間が拡張されてゆくという構想によるル・コルビュジエの美術館は、世界で他に二例を見るのみです。本展は、ル・ビュジエの設計による希少な美術館で、コルビュジエの建築とその理念の原点がわかるコルビュジエの絵画が同時に観られるのです。

国立西洋美術館外観 撮影:新良太 ©国立西洋美術館

国立西洋美術館19世紀ホール ©東京新聞

国立西洋美術館本館 ©東京新聞

本展の見どころ

本展の見どころ 1

画家としてのル・コルビュジエ-
建築理念の原点となった「ピュリスム」絵画

ピュリスム(=純粋主義)とは、1918年、当時まだ本名のシャルル=エドゥアール・ジャンヌレとして活躍していたル・コルビュジエが、画家アメデ・オザンファン(1886―1966)と共に興した芸術運動です。
第一次世界大戦の終結後間もない1918年末、オザンファンとジャンヌレが共同で開いた絵画展と、二人の共著『キュビスム以後』の刊行によって、ピュリスムは幕を開けました。彼らは1920年から1925年まで雑誌『エスプリ・ヌーヴォー(新しい精神)』を発行し、機械の時代に対応した秩序と調和の原理を、芸術と生活のあらゆる分野に広めることを訴えました。二人の協力関係は1925年に終わりますが、ピュリスムの美学はその後40年にわたるル・コルビュジエの多彩な活動の基盤となります。
本展では、オザンファンとジャンヌレの油彩と素描、および1920年代のル・コルビュジエによる建築プロジェクトを中心に、美術、建築、デザイン、出版活動など多様な領域におけるピュリスムの展開をたどり、ル・コルビュジエの芸術活動の源を再発見します。

シャルル=エドゥアール・ジャンヌレ(ル・コルビュジエ)
≪積み重ねた皿のある静物≫
1920年 81.2×100cm バーゼル美術館
©FLC/ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2018 B0365

シャルル=エドゥアール・ジャンヌレ(ル・コルビュジエ)
≪多数のオブジェのある静物≫
1923年 114×146cm ル・コルビュジエ財団
©FLC/ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2018 B0365

本展の見どころ 2

「キュビスム」の絵画・彫刻により、
1920年代パリの前衛美術の環境を再現

キュビスム(=立体主義)は、パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックの絵画に始まり、1910年代初めにはパリにおける最先端の美術運動に発展しました。いくつもの視点をとることによって、描かれるものの形を解体したキュビスムの絵画は、20世紀の美術の歴史上もっとも重要な変革と見なされています。
オザンファンとジャンヌレは当初、彼らよりも年長の芸術家たちが生み出したキュビスムを「(大戦前の)混乱した時代の混乱した芸術」と批判しましたが、数年後にはキュビスムの芸術家たちの業績を認め、ピュリスムの先駆者に位置づけるようになります。ル・コルビュジエはキュビスムの芸術家たちと交流を行い、彼らの作品に触発されることで、新たな建築の創造へ向かうための力と励ましを得たのです。
本展では、キュビスムを代表するパブロ・ピカソ、ジョルジュ・ブラック、フェルナン・レジェ、フアン・グリスの絵画、ジャック・リプシッツ、アンリ・ローランスの彫刻を展示し、若きル・コルビュジエに多大な刺激を与えていた1920年代パリの前衛美術の環境を再現します。

本展の見どころ 3

ル・コルビュジエの総合芸術が
世界遺産建築の中で一同に共演

ル・コルビュジエのピュリスム時代の建築には、絵画・彫刻との密接な関係をもつ例があります。現在ル・コルビュジエ財団の本拠となっている「ラ・ロシュ=ジャンヌレ邸」(1923年)は、美術愛好家ラウル・ラ・ロッシュのキュビスム絵画コレクションのために設計された邸宅です。そして、パリ国際装飾芸術博覧会で発表された「エスプリ・ヌーヴォー館」(1925年)では、ル・コルビュジエ設計の集合住宅モデルの内部に、ピュリスム絵画とキュビスムの絵画・彫刻が設置されました。また、ピュリスム以後の1920年代末には、デザイナーのシャルロット・ペリアン、従弟の建築家ピエール・ジャンヌレとの協同による家具デザインも手がけています。
本展では、1920年代のル・コルビュジエの代表的な建築作品とともに、建築と美術、デザインとの融合によるル・コルビュジエの総合的なクリエイターとしての仕事を、絵画に加え建築模型、家具、写真、映像、出版物などにより紹介します。

東京工業大学工学部建築学科
八木研究室(当時)
「ラ・ロシュ=ジャンヌレ邸」1/30模型 1988年 広島市現代美術館
©Yasunari Shimoda / Echell-1

1925年のパリ国際装飾芸術博覧会で発表された「エスプリ・ヌーヴォー館」の内部
Musée des Arts Décoratifs, Paris ©MAD, Paris

本展出品作家

私は形の秘密を探るため、
デッサンと絵を描くのを決してやめなかった。
私の仕事と探究の鍵は、
それ以外のどこにも見つけることはできない。(ル・コルビュジエ)
 Jean Petit, Le Corbusier. Dessins, Genève, 1968より

若き日は画家を目指していたル・コルビュジエは、建築家として名を馳せても、午前は1933年から亡くなるまで暮らした自宅兼アトリエで絵画を制作、午後は事務所で設計をする、という生活を送っていました。生涯にわたって絵画を描き続けたアーティストでもあるル・コルビュジエは、自分の仕事の中で絵画がいかに重要か、デッサンと絵画の制作がどれほど建築の仕事に力を与えているかをつねに力説しています。本展は、1917年にル・コルビュジエが故郷スイスを離れ、芸術の中心地パリでおよそ10年にわたりピュリスム画家として活動した、彼の制作人生におけるまさしく初期の頃の絵画作品と、同時期の画家仲間たちの作品、さらにその10年間に発表した建築の模型や、都市計画プラン、出版など多岐にわたる活動を紹介し、後に建築界の巨匠といわれるル・コルビュジエの、「原点」を探ります。

【本展出品作家】
シャルル=エドゥアール・ジャンヌレ(ル・コルビュジエ)
アメデ・オザンファン
パブロ・ピカソ
ジョルジュ・ブラック
フェルナン・レジェ
フアン・グリス
アンリ・ローレンス
ジャック・リプシッツ

チケット

【NEW】dエンジョイパス会員様限定!
2019年4月25日(木)
貸切ナイトミュージアム無料ご招待!

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特別料金で入場券販売中!

入場券

国立西洋美術館開館60周年記念
ル・コルビュジエ
絵画から建築へ ― ピュリスムの時代

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